体験交流の仕事とは?企画・集客・運営まで担う仕事|全国農協観光協会
協会の仕事を知る 01 / 体験交流
「また参加したい」をつくる。
体験交流の企画・集客・運営という仕事

行ってみたいと思うツアーには、どんな体験が待っているのでしょう。地域の人と出会い、食や農に触れる。その時間をつくる仕事は、当日の会場やバスの中だけで行われているわけではありません。
企画を考え、現地の関係者と相談し、参加したくなる案内をつくる。予約や手配を確かめ、実施後には振り返りと精算を行う。全国農協観光協会の体験交流は、一つの企画の前後にある、こうした仕事の積み重ねで成り立っています。
「協会の仕事を知る」第1回は、体験交流の企画・集客・運営を紹介します。デスクで考える時間と、地域に足を運ぶ時間。その両方が、参加者と地域の出会いにつながっています。
企画を考えて終わり、ではない仕事
体験交流では、基本的に企画を立てた担当者が、その企画の集客、手配、実施、終了後の精算まで一貫して関わります。担当するのは、行き先と日程を決めることだけではありません。
現地の下見を行い、関係者と打ち合わせ、旅行企画書や資料に内容をまとめる。交通機関や宿泊先などを手配し、予約内容を確認する。参加者に情報を届け、当日に向けて準備を進めます。
添乗は、企画者とは別の職員が担当する場合もあります。一貫して担当することは、すべての作業を必ず一人で行うという意味ではありません。役割を分担する場面も含め、企画を実施するための調整が仕事になります。
企画書に書いた内容が、案内になり、予約になり、実際の体験になる。考える仕事と、形にする仕事が地続きになっていることが、体験交流の特徴です。
地域の魅力を、参加したくなる案内に
企画ができても、それだけで参加者に届くわけではありません。集客も、担当する仕事の一つです。
どの写真を使うと体験の様子が伝わるか。見出しには、どの魅力を置くか。初めて参加する人が、内容や申込み方法を迷わず理解できるか。チラシの制作では、見た目を整えるだけでなく、参加を考える人に必要な情報を届ける視点が大切になります。
協会では、デザイン制作にCanvaを活用しています。また、Instagramなどの公式SNSでも、企画の紹介や地域の情報を発信しています。

企画の内容を考えることと、その魅力を伝えること。デザインや文章、SNSに関する経験や関心を、体験交流の仕事と結び付けて考えられる接点が、ここにあります。具体的な制作・発信の分担は、担当する業務によって異なります。
デスクと現場を行き来する、一日と一週間
企画・資料づくりに集中する日もあれば、下見や打ち合わせで現地へ出向く日、ツアーに添乗する日もあります。内勤だけ、現地対応だけに分かれるのではなく、企画の進み具合に合わせて仕事を組み合わせます。
例えば、内勤の日は、朝にメールや集客状況を確認し、午前中に企画書を作成。午後は手配の確認や打ち合わせを行い、その内容をチラシや次の打ち合わせ資料に反映する、といった流れです。
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※業務の組み合わせを示す例で、毎週この曜日・順序で行うものではありません。ツアーの実施日により土日祝日の添乗もあり、振替休日で対応します。出張・宿泊を伴う場合もあります。
ある内勤日のスケジュール例
| 時刻 | 業務内容 |
|---|---|
| 8:50 | 出勤 |
| 9:00 | 始業 |
| 9:00~10:00 | メール確認、当日の予定・集客状況の確認 |
| 10:00~12:00 | 旅行企画書・資料の作成 |
| 12:00~13:00 | 昼休憩(外食またはお弁当) |
| 13:00~14:00 | 旅行の手配・予約内容の確認 |
| 14:00~16:00 | 企画に関する打ち合わせ |
| 16:00~17:00 | チラシの作成 |
| 17:00~17:40 | 外部打ち合わせ用の資料作成 |
| 17:40 | 退勤 |
※時刻と業務の配置は、内勤日の一例です。所定の勤務時間や、毎日同じ時刻に退勤できることを示すものではありません。担当する企画や業務の状況によって変わります。
一週間の業務イメージ
| 曜日 | 主な業務内容 |
|---|---|
| 月曜日 | 内勤。メール対応、企画・資料作成、予約確認など |
| 火曜日 | ツアー企画場所の下見、現地関係者との打ち合わせ |
| 水曜日 | 内勤。企画の検討、チラシ作成、関係者との調整など |
| 木曜日 | ツアーへの添乗、参加者対応、現地運営 |
| 金曜日 | 内勤。事業の振り返り、経費精算、書類整理、翌週の準備 |
※業務の組み合わせを示す例で、毎週この曜日・順序で行うものではありません。ツアーの実施日により土日祝日の添乗もあり、振替休日で対応します。出張・宿泊を伴う場合もあります。
一度の参加を、次のつながりへ
体験交流で目指しているのは、一つのツアーへの参加だけでなく、協会や地域のファンを増やし、継続して企画に参加する会員を増やすことです。
朝の業務に集客状況の確認があり、事業の終了後には振り返りの時間があるのも、企画をつくって実施したら終わり、という仕事ではないためです。参加につながった点や、案内・運営で見直したい点を考えることが、次の企画に向き合う出発点になります。
地域の魅力を見つける視点と、参加者にとっての分かりやすさを考える視点。その両方を行き来しながら、「また参加したい」と思える機会を目指していきます。
これまでの経験を、企画の前後に活かす
企画書をまとめる、予約を確認する、関係者と調整する、参加者に対応する、案内をつくる。体験交流には、異なる種類の仕事が連なっています。
例えば、相手の希望を聞き取ってきた経験は、打ち合わせや参加者対応との接点があります。複数の予定や締切を管理してきた経験は、手配や準備に。文章やデザインで情報を伝えてきた経験は、企画の案内を考える際の視点になります。
入職後の仕事は、担当業務の先輩から実務を教わりながら覚えていきます。実際の企画に関わるなかで、確認すること、調整する相手、実施までに必要な段取りを理解していく形です。
一方で、予約内容の確認や経費精算といった、正確さを要する仕事も欠かせません。現地での交流やデザイン制作だけでなく、その前後の準備や確認までが、一つの企画を支えています。
自分の企画が、人と地域の接点になる
地域を知る。企画を考える。参加者に届ける。現地で実施し、振り返る。体験交流の仕事は、その一つ一つをつなぐ仕事です。
自分のこれまでの経験は、この流れのどこで活きるだろう。これから、どのような仕事に関わってみたいだろう。協会の仕事を考えるときには、地域との交流の楽しさとともに、それを形にしている日々の実務にも目を向けてみてください。
協会の仕事を、もう少し知りたい方へ
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