秦野で田植え体験!泥だらけの笑顔が育む「都市近郊農業」の未来とは?(広報誌ふれあい2025夏号)
近年、食の安全や地産地消への関心の高まりから、農業体験イベントが注目を集めています。特に、都市近郊に位置する農園での体験は、手軽に参加できるとあって、子育て世代を中心に人気を集めています。
そんな中、神奈川県秦野市にある三嶽農園が開催した「田んぼへいこう!田植え体験」が話題となっています。豊かな里山と「名水百選」に選ばれた水が育む秦野で、「はるみ」という特Aランクのブランド米の田植えに挑戦。当日はスコールのような大雨に見舞われながらも、参加者たちは泥だらけになりながら笑顔で田植えを楽しみ、都市近郊農業の魅力を肌で感じることができました。
※ふれあい誌面とは内容が異なります。
秦野で田植え体験!泥だらけの笑顔が育む「都市近郊農業」
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ふるさと倶楽部
5月31日(土)に開催された本会の食育探訪企画「田んぼへいこう!三嶽農園で田植え体験」の秦野の農業体験イベントの様子を詳しくレポート。農園主・三嶽さんの熱意、参加者の喜びの声、そして地域が一体となって支える食育の取り組みについて深掘りしていきます。
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田んぼへいこう!三嶽農園で田植え体験
神奈川県西部に位置する秦野市は、山地や丘陵に囲まれたのどかな地域です。今回の田植え体験は、その秦野市にある三嶽農園で行われました。農園主の三嶽英明さんは、「ぜひ、楽しみながら、農業への興味や理解を深めてもらいたい。都市近郊農家がこうして発信していかなくては!」と熱意を込めて準備にあたったとのことです。
田んぼには、親子での参加者が多く、初めての田んぼに少し緊張しながらも好奇心旺盛にチャレンジする子どもたちや大人たちの賑やかな声が響いていました。
都市近郊農業を営む秦野市の三嶽農園
三嶽農園は神奈川県秦野市で都市近郊農業を営んでおり、農業への関心や理解を深めるための活動に力を入れています。
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神奈川県生まれの品種「はるみ」を田植え
今回の田植え体験で植えられた稲の品種は「はるみ」です。この名前は「湘南の晴れた海」に由来し、しました。特徴は、点です。三嶽さんによると、「はるみ」は米の食味ランキングで特Aランクを受賞しており、また秦野の水は「名水百選」に選ばれていることが、その美味しさの秘訣だとしています。参加者は、三嶽さんのお手本に従い、「4〜5本苗を取り、種に近い部分を指3本で持って植える」という方法で田植えを行いました。
予想外の大雨もアトラクションのように
イベント当日は時折スコールのような大雨が降りました。テントで雨宿りをする場面もありましたが、中にはびしょ濡れになりながら田植えを楽しむ参加者の姿も見られました。神奈川県から参加した佐藤八重子さんは、「これも思い出ね。ちょっとくせになりそうです。農家の大変さも感じられました」と笑顔で語りました。残念ながら雨天により午後のプログラムは切り上げとなりましたが、この日のために準備してくれた地域の方々が田んぼへ駆けつけてくれました。
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最大限のおもてなし秋には稲刈り体験も
イベントでは、地域の方々による「里山キッチン」のお母さんたちが手作りの地元食材を提供し、また水生生物観察をガイドする予定だった自然観察施設「くずはの家」のボランティアグループが「ぜひまた来てくださいね」と参加者に呼びかけました。さらに、三嶽さんからは畑で収穫した小カブの「味こがね」がお土産として参加者へ手渡され、参加者たちは地域の方々の最大限のおもてなしに大変感激した様子でした。
参加者からは、「稲刈りにも参加したい!」という声が上がり、実際に秋の収穫期には9月20日に三嶽農園で稲刈りの企画が予定されています。
この企画は、食と農への理解を深めることを目的とした「田舎でいいね!食育探訪」という交流企画の一環です。農山漁村を訪れて伝統的な食文化を味わい、農産物の生産現場を体験するもので、食育に関心のある子育て世代や学生を中心に、幅広い層が対象とされています。
参加者の声として、佐藤八重子さん(神奈川県)は「備蓄米やお米不足などのニュースを見ていて、お米作りに関心があり、参加しました。初めての田植えでしたが、まさかの天候も相まって楽しかったです」と感想を述べています。溝上勝功さん、溝上彗さん、溝上架耶さん(東京都)は「家族で自然遊びが大好きです。初めての田んぼは、とても楽しかったので、自分の植えた場所を覚えて、秋の稲刈りにも参加したいです!」と話しています。
一般社団法人 全国農協観光協会は、日本の農業を守り、豊かな食文化をつなぐため、全国で都市と農村の交流事業を行っており、「快汗! 猫の手援農隊」や「田舎暮らし体験」など、季節に応じた多彩な企画を実施しています。
まとめ
神奈川県秦野市で田植え体験!都市近郊農業の魅力と食育
2025年5月31日、神奈川県秦野市の三嶽農園で「田んぼへいこう!田植え体験」イベントを開催しました。都市近郊農業の活性化と食育推進を目指す「ふるさと倶楽部」の企画です。農園主の三嶽英明さんは、「都市近郊農家として発信していきたい」と熱意を語って頂きました。
参加者は、神奈川県生まれのブランド米「はるみ」の苗を植え付けまし、「湘南の晴れた海」が名前の由来である「はるみ」は、特Aランクを受賞するほどの美味しさで知られています。当日は大雨に見舞われる場面もありましたが、参加者は笑顔で田植えを楽しみ、農家の大変さも実感しました。
地域の方々による手作りの地元食材提供や、「くずはの家」のボランティアによるサポート、そして収穫したての小カブの土産など、最大限の「おもてなし」も好評でした。参加者からは「秋の稲刈りにも参加したい」との声を多く頂きました。9月20日には稲刈り体験も予定しております。
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