国内旅行業務取扱管理者の時間配分は?CBTで焦らないための解く順番と練習法

「問題の解き方は分かるのに、最後まで解く時間が足りない」。国内旅行業務取扱管理者試験の時間配分に悩んだら、見直しの時間を先に取り分け、科目ごとの所要時間を測るところから始めましょう。
全科目受験の試験時間は120分です。例えば、最初の計時演習では「法令25分・約款30分・国内旅行実務55分・見直し10分」という仮の配分を試せます。解く順番や時間を実際に試し、どこで止まったかを記録すると、自分に合う配分を考えやすくなります。
本記事では、配分例、CBTの操作、全国農協観光協会が取材した合格者の経験をもとに、次の演習で実践できる準備を紹介します。配分例は、本記事が練習用に置いた仮の案です。
国内旅行業務取扱管理者の試験時間と、120分の配分例
まず、ご自身の受験区分を確認してください。2026年度の国内試験は、次の時間内で受験科目に解答するCBT方式です。途中休憩はありません。
| 受験区分 | 受験する科目 | 試験時間 |
|---|---|---|
| 全科目 | 法令・約款・国内旅行実務 | 120分 |
| 免除A | 法令・約款 | 80分 |
| 免除B | 約款・国内旅行実務 | 80分 |
| 免除C | 約款 | 40分 |
制度上の試験時間・免除要件は、全国旅行業協会(ANTA)の受験案内で確認できます。以下の120分の例は全科目受験向けです。免除区分では、受験する科目と制限時間に合わせて別に組み立てます。
全科目受験で、最初に試す仮の配分
| 順番 | 演習で使う時間 | 次へ進むときの残り時間の目安 |
|---|---|---|
| 1.法令 | 25分 | 95分 |
| 2.約款 | 30分 | 65分 |
| 3.国内旅行実務 | 55分 | 10分 |
| 4.見直し | 10分 | 0分 |
公式に指定された科目別配分ではなく、合格者の実測値でもありません。この時間で一度試し、実際の所要時間と正答状況から調整するための出発点です。
例えば法令が25分で終わらないときは、時間がかかった問題を振り返ります。用語が曖昧だったのか、条件を読み直したのか、複数の選択肢を確認するのに手間取ったのか。理由を分けると、次に復習する内容が具体的になります。

CBTは解く順番も練習する。科目移動と残り時間を確認
国内試験のCBTでは、希望する科目から解答できます。国内旅行実務から先に取り組む方法もありますが、自分が進めやすい順番を演習で確かめておきましょう。順番を変える場合は、残り時間の目安もその順に書き直します。
- 科目の位置を把握する。「科目・配点」で問題番号を確認し、「進捗状況」から解答したい番号を選んで移動できます。
- 読みやすい表示に整える。文字サイズ、スクロール、分割された画面の表示範囲を確認します。資料や選択肢が下に続いていないかも見ます。
- 残り時間を見る場面を決める。科目の切り替え時など、演習中から同じタイミングで確認します。本試験では画面右上の残り時間を使います。
- 保留した問題を把握する。演習では手元の紙に問題番号を控え、最後に未回答や見直したい箇所へ戻る練習をします。本試験のメモには会場支給の紙を使います。
画面の操作は、ANTAのCBT説明で確認できます。本試験では時計や持参のメモ用紙・筆記具を持ち込めず、画面に書き込みもできません。支給の紙と筆記具を使う前提で、読み方や計算の整理も練習しておくと準備しやすくなります。
合格者の実例:問題の読み方や画面操作で戸惑った場面
全国農協観光協会は、本会の対策講座を受講した合格者に、学習方法や試験当日の経験を取材しています。2024年度の取材には、時間配分を考えるうえで参考になる場面があります。
実例1:CBTの問題形式と画面に慣れず、読み込みに時間がかかった
2024年度の第1弾インタビューでは、国内旅行実務に50分ほど確保する予定で、実際には40分で解いたと振り返っています。紙で解いていた問題でも、CBTの複数選択問題では読み込みに時間がかかり、慣れない画面に焦ったという経験が語られています。
実例2:先に実務へ移動する操作が分からなかった
第2弾では、先に国内旅行実務を解くつもりだったものの、科目を移動する操作が分からず、最初の法令から解いた経験が紹介されています。法令の複数選択問題で時間を使い、見直しの余裕がほとんどなかったと振り返っています。
いずれも2024年度の個人の体験です。ここから取り入れたいのは、知識の復習に加えて、問題の読み方と画面操作を含めて時間を測るという準備です。現行の操作は、最新の公式案内で確認してください。

演習記録を残して、自分の時間配分に調整する
一度解いた後は、合計時間だけでなく、科目ごとの時間と迷った原因を残します。次の表のように、紙や表計算ソフトへ書くだけでも振り返りができます。
| 記録すること | 書き方の例 |
|---|---|
| 使った時間 | 法令○分、約款○分、国内実務○分、見直し○分 |
| 正答状況 | 科目ごとに正答数と未回答数を記録する |
| 止まった原因 | 知識不足/読み直し/計算手順/画面操作に分ける |
| 次回変えること | 復習する項目、保留の判断、解く順番を一つ選ぶ |
調整の例:見直しの時間が残らなかったら
例えば、法令35分・約款40分・国内旅行実務45分で120分を使い切り、最後の見直しができなかったとします。これは説明用の架空の記録例です。
まず、法令と約款で迷った問題を確認します。知識が曖昧なら、その項目を復習してから次の演習へ。分かる問題も繰り返し読み続けていたなら、判断が進まない問題をいったん保留し、残りの問題へ進む方法を試します。計算で止まったなら、使う条件と手順を書き出して部分的に練習します。
次回は「25分・30分・55分・見直し10分」を目安に試しても構いません。得点や理解が追いついているかも一緒に確認し、時間の配分と復習の両方を調整します。同じ問題の答えを覚えて速くなっただけではないかも振り返りましょう。
- 測る:受験区分に合わせ、科目ごとの時間を記録する。
- 分ける:迷いの原因を、知識・読み方・計算・操作に分ける。
- 直す:復習する内容や解く順番を一つ変える。
- 試す:次の演習で時間と正答状況を確かめる。
仕事と両立するなら、短い復習と通し演習を組み合わせる
まとまった勉強時間を毎日つくるのが難しい方は、短い時間に行う復習と、制限時間を通して使う演習を分けて予定に入れましょう。
- 短い時間の復習:前回の演習で迷った用語、読み違えた条件、止まった計算手順を一つずつ確認する。
- まとまった時間の演習:自分の受験区分の制限時間で解き、途中でどの科目に何分使ったかを記録する。
- 職場での振り返り:社員の受験を支援する場合は、進んだページ数に加え、時間を使った科目と質問したい箇所を共有する。
計時演習で課題が見えると、講習を検討する際にも「国内実務の計算手順を整理したい」「約款の読み違いを減らしたい」など、相談したい内容を伝えやすくなります。
時間配分・CBTについてよくある疑問
3科目に40分ずつ使えばよいですか?
40分ずつは配分の一つです。ただし、読み取りや計算に必要な時間は人によって変わり、見直しの時間も必要です。まず科目別に測り、自分の理解と所要時間に合わせて調整しましょう。
国内旅行実務から解いてもよいですか?
現行の公式説明では、希望する科目から解答できます。先に取り組みたい科目がある方は、移動の操作と、その順番での時間配分を確認しておきましょう。
時計や電卓を使えますか?
国内試験のCBTでは、時計や電卓等の持込み・使用はできません。残り時間は画面表示で確認し、計算やメモは会場で支給される紙と筆記具を使います。持ち物の最新情報はANTAのFAQで確認してください。
本試験の問題を持ち帰って復習できますか?
試験問題や支給のメモ用紙は持ち帰れません。学習には公式に公開される出題例等を活用し、問題や解答内容を第三者へ共有しないようにしてください。
総合旅行業務取扱管理者にも、この120分の例を使えますか?
この記事は国内試験向けです。総合試験は受験区分や時限ごとに時間が異なるため、日本旅行業協会(JATA)の受験案内をもとに、自分が受験する科目に合わせて計画してください。
社員・グループ向けの試験対策講習をご相談ください
地方の旅行会社や旅行業を営むバス会社などで、社員の資格取得を支援したい担当者の方は、予定人数・希望時期・受験経験・苦手科目を整理して、本会へご相談ください。個人で学習している社員の方も、演習記録を勤務先で共有する材料にできます。
2026年度の通常の国内試験対策講座は休講しています。会社単位やまとまった人数での受注講習は相談を受け付けています。実施可否、日程、内容、費用等は個別にお問い合わせください。
分からないところが見えたら、次の学習につなげましょう
お問い合わせ内容に「国内旅行業務取扱管理者の試験対策講習について」と記載し、希望時期・予定人数・現在の課題をお知らせください。
教育研修のお問い合わせ:03-5297-0324(平日9:30〜17:00)
試験対策講座は、国家試験の受験科目免除につながる所定の管理者研修や、添乗に関する旅程管理研修とは異なります。ご希望の業務と学習内容に合う講習を確認してください。
制度・講習情報の確認日:2026年10月19日。2026年度の公式案内に基づく内容です。受験年度の最新要項をご確認ください。時間配分と練習方法は本記事の提案であり、公式の指定配分や合格を保証する方法ではありません。
