日常に「発見」と「彩り」を。埼玉・秩父の隠れた宝物「黄金のかぼす」に出会う旅

つながる。
2025年04月16日
秩父特産品 ふるさと体験交流 秩父かぼす 埼玉県秩父市
この記事をシェアする
Facebook
Twitter
LINE

都会の喧騒を離れて、自然豊かな場所で深呼吸し、心身ともにリフレッシュしたい。そして、そこで出会った味覚が、あなたの日常を少しだけ豊かにしてくれるとしたら…。旅行が好きで、その土地ならではの美味しいものや文化に触れることに喜びを感じる方へ。

そんなあなたに、ぜひ知っていただきたい隠れた宝物が、埼玉県秩父地域にあります。今回ご紹介する秩父かぼす、特に晩秋にだけ出会うことのできる「黄金のかぼす」です。

山の恵みが生み出す、香り高く味わい深き「秩父かぼす」

農業支援・援農・ 体験交流企画

>>> 今後の農業支援や体験交流については、こちらからご覧ください!

・「秩父かぼすとは」どのような柑橘?

・皮まで安心して使える、こだわりの無農薬栽培

・緑色の「すだち風」から、黄金色の「マイルドな甘み」へ

・料理に、飲み物に、無限に広がる「秩父かぼす 使い方」

・耕作放棄地再生の願いから生まれた、地域を繋ぐかぼす畑

・いざ、「天空の畑」へ!黄金のかぼす収穫体験の特別な魅力

・おわりに

「秩父かぼすとは」どのような柑橘?

「秩父かぼすとは」どのような柑橘なのでしょうか?かぼすといえば大分県のイメージが強いかもしれませんが、実は埼玉県秩父地域でも、美味しいかぼすが栽培されています。秩父市吉田地区や小鹿野町の山の斜面を利用して、この秩父かぼすは大切に育てられています。

秩父地域は、標高が高く、昼夜や一年を通しての寒暖差が大きい中山間地域です。さらに、山の斜面は日当たりが抜群に良い場所。この独特の気候風土こそが、香り高く、味が濃く、パンチのあるカボスを育む秘密なのです。かぼすの栽培良い条件は、日当たりと寒暖差が重要です。秩父の自然環境は、まさにカボス栽培に理想的な場所と言えます。

>>> 今後の農業支援や体験交流については、こちらからご覧ください!

秩父カボス

皮まで安心して使える、こだわりの無農薬栽培

そして、秩父かぼすの大きな特徴の一つが、無農薬栽培で行われていることです。「無農薬かぼす」と聞くと、それだけで安心感が生まれます。農薬を使わない分、栽培にはより手間がかかりますが、その分、生産者さんたちは品質向上に力を入れています。

無農薬だからこそ、安心して皮まで料理に使えるのが嬉しいポイントです。かぼすの香り成分は皮に多く含まれているため、皮ごとすりおろしたり、スライスして使ったりすることで、より一層豊かな風味を楽しむことができます。

緑色の「すだち風」から、黄金色の「マイルドな甘み」へ

「秩父かぼす 旬」はいつでしょう?秩父かぼすの収穫は9月から始まります。この時期に収穫されるのは、一般的に見かける緑色のカボス。爽やかな酸味と香りが特徴で、まるですだちのような味わいです。焼き魚や鍋料理にキュッと絞ると、食欲をそそる風味が広がります。

そして、11月から12月にかけて、秩父かぼすは木で完熟させます。太陽の光をたっぷり浴びて黄色く色づいたカボスは、「黄金のかぼす」(ゴールデンカボス)と呼ばれます。この黄金のかぼすが、秩父かぼすの真骨頂と言えるかもしれません。完熟することで酸味がぐっとまろやかになり、ほのかな甘みが生まれます。

農業支援・援農・ 体験交流企画

>>> 今後の農業支援や体験交流については、こちらからご覧ください!

その味わいは、柚子と檸檬の中間のような、なんとも絶妙なバランス。グレープフルーツのような優しい甘みと、マイルドな酸味、そして爽やかな香りが同時に楽しめます。黄金のかぼすの味を一度知ったら、きっと虜になるはずです。

料理に、飲み物に、無限に広がる「秩父かぼす 使い方」

秩父かぼすは、様々な方法で楽しむことができます。かぼすのレシピは数えきれないほどあります。生で料理に使うのはもちろん、その果汁はジュースやゼリーなどの加工品にも最適です。

家庭では、お酒や炭酸水に果汁をたっぷり絞って入れたり、マイルドな酸味を活かして自家製ドレッシングに使ったり。お酢の代わりに炊きたての白ごはんに混ぜて作る「カボス飯」は、爽やかな香りが食欲をそそる一品です。温かい麺にも冷たい麺にも、輪切りを乗せるだけで彩りも風味もアップします。無農薬なので、皮ごと使ってジャムにしたり、マーマレードにしたりするのもおすすめです。

耕作放棄地再生の願いから生まれた、地域を繋ぐかぼす畑

農業支援・援農・ 体験交流企画

>>> 今後の農業支援や体験交流については、こちらからご覧ください!

秩父地域でかぼす栽培が始まったのは、今から20年ほど前の2000年頃。実は、耕作放棄地や遊休農地の解消を目的に始まりました。「耕作放棄地 活用事例」としても注目されています。使われなくなった畑を、地域の宝であるかぼす畑として再生させようという、熱い想いが込められています。

現在では、JAちちぶカボス部会が設立され、多くの生産者さんが所属し、秩父地域の特産品としてPRに励んでいます。地元の直売所や小売店だけでなく、大手スーパーや道の駅でも販売されており、「秩父かぼす 購入」も以前よりしやすくなっています。

いざ、「天空の畑」へ!黄金のかぼす収穫体験の特別な魅力

父かぼすの収穫体験です。「秩父かぼす収穫体験」は本会でも毎年11月中旬に行っています。市販されているかぼすは緑色のものがほとんどですが、この体験では、貴重な黄色く完熟した「黄金のかぼす」を、自分の手で収穫できます。

収穫場所は、生産者さんたちが「天空の畑」と呼ぶ、秩父市吉田阿熊地域の山の斜面にあるかぼす畑です。見晴らしの良い場所で、秩父の雄大な自然を感じながらの収穫は、まさに非日常体験。ガーデニングや土に触ることがお好きな方なら、きっと植物を育む大地や、実りの喜びを肌で感じることができるはずです。

さらに本会では特別に、収穫した完熟かぼすを、その後に訪れるしいたけ農園で採れるしいたけに絞って味わうという体験も含まれていることです。採れたての山の幸を、採れたての山の恵みでいただく。これぞ究極の贅沢ですね。

旅と体験が紡ぐ、日常の新たな豊かさ

秩父かぼすの収穫体験は、単に果物を採るだけではありません。それは、秩父の自然、食、そして人々の営みに触れる、心満たされる旅です。農家さんと直接交流し、かぼす栽培にかける想いや、地域の話を聞くことができます。これは、旅行ガイドブックには載っていない、生きた「地域の文化や歴史」に触れる貴重な機会となります。

収穫体験の後には、地元のワイナリーを見学したり、美味しい食事を味わったり、道の駅で地元の特産品を探したりと、秩父地域の魅力を満喫できます。この旅で出会った美味しい彩誉や、生産者さんとの温かい交流は、あなたの日常に新たな彩りと、心豊かな時間をもたらしてくれるでしょう。

おわりに

埼玉県秩父地域で栽培される「秩父かぼす」は、特有の気候風土と無農薬栽培によって育まれた、香り高く味わい深い柑橘です。特に11月以降に収穫される完熟した「黄金のかぼす」は、まろやかな酸味とほのかな甘みが特徴で、そのまま食べても、料理や飲み物に使っても格別な美味しさです。秩父地域では、耕作放棄地の解消という願いからかぼす栽培が始まり、今では多くの生産者が地域特産品として大切に育てています。そして、この地で体験できる黄金のかぼす収穫体験は、「天空の畑」で完熟かぼすを自分の手で収穫し、生産者と交流しながら、秩父の豊かな自然と食の恵みを五感で味わえる貴重な機会です。秩父かぼすとの出会いは、あなたの食卓と日常に、きらめくような発見と彩りを与えてくれるでしょう。ぜひ一度、秩父を訪れて、この隠れた宝物を探しに出かけてみてはいかかでしょうか。

農業支援・援農・ 体験交流企画

>>> 今後の農業支援や体験交流については、こちらからご覧ください!

〒101-0021 東京都千代田区外神田1-16-8  4階
TEL:03-5297-0322   FAX:03-5297-0260
E-mail: [email protected]
受付時間:9:30~17:00(平日)

一覧に戻る

[ 本所 ]

〒101-0021
東京都千代田区外神田1-16-8 GEEKS AKIHABARA 4階
電話:03-5297-0321/FAX:03-5297-0260

[ 西日本事務所 ]

〒532-0011
大阪府大阪市淀川区西中島3-11-10(新三宝ビル4F)
電話:06-6195-3960/FAX:06-6195-3970
アクセス
Copyrightc 全国農協観光協会 All Rights Reserved.