豊かな暮らしを紡ぐ旅へ信州の伝統野菜「保平かぶ」と「収穫援農隊」の魅力

つながる。
2025年05月01日
保平かぶ 猫の手援農隊 信州伝統野菜 長野県松本市
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都会での忙しい日々の中で、「本当に大切なものって何だろう?」とふと立ち止まることはありませんか?土の温かさ、季節の移ろい、そして人との温かい繋がり…そんな穏やかで豊かな暮らしに憧れを抱くあなたへ。今回は、信州の奥深い山里に息づく伝統野菜「保平かぶ」と、その恵みを守り、育む「収穫援農隊」の魅力をご紹介します。

土を触ることの喜び、家族と分かち合う食の尊さ、そして何よりも、地域の人々との触れ合いから生まれる温かい心の交流。これらの体験は、きっとあなたの日常に彩りを与え、心豊かな時間をもたらしてくれることでしょう。

信州の秘宝「保平かぶ」とは?その奥深い魅力に迫る

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・信州の風土が育む、稀有な伝統野菜

・舌を魅了する、甘みと食感のハーモニー

・ルビー色の輝きと、農家の情熱

・「収穫援農隊」で体験する、心温まる交流と豊かな時間

・農家さんとの触れ合いが織りなす、温かい絆

・おわりに

信州の風土が育む、稀有な伝統野菜

「保平かぶ」と聞いて、ピンとくる方はもしかしたら少ないかもしれません。それもそのはず、このかぶは長野県松本市の旧奈川村地域で、古くからひっそりと、大切に栽培されてきた非常に希少な伝統野菜なのです 。信州の伝統野菜として認定されており、この地域に代々受け継がれてきた、まさに「生きた遺産」と呼べる存在です 。

 
奈川の特異な環境でしか上手く育たないとされ、松本平など他の地域では栽培が難しいと言われています。標高1,200m〜1,400mに位置する「天空の畑」で育つ保平かぶは、その厳しい自然環境の中でこそ、唯一無二の個性を育むのです。

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2 保平かぶ 作業

舌を魅了する、甘みと食感のハーモニー

保平かぶの最大の魅力は、その独特の食味と食感にあります。一度味わえば忘れられない、絶妙なバランスが地域内外の根強いファンを惹きつけてやみません 。特に注目すべきは、甘酢漬けにした時のその美味しさ 。肉質は驚くほど柔らかく、そして甘みに富んでおり、辛みが少ないのが特徴です 。シャキッとした適度な歯ごたえも兼ね備え、いくらでも食べられるほどの美味しさが評価されています 。

昔はそば団子や囲炉裏で焼いておやつとしても楽しまれていた保平かぶですが、今ではもっぱら甘酢漬けとして食卓に上ることが多いようです 。想像してみてください。冬の食卓に並ぶ、ルビー色に輝く保平かぶの甘酢漬け。一口食べれば、信州の清らかな空気と農家さんの愛情が詰まった、優しい甘みが口いっぱいに広がるでしょう。

ルビー色の輝きと、農家の情熱

保平かぶは、鮮やかな紅色の円すい形の根と、びわ形の葉が特徴です 。自家採種を繰り返し、ルビー色の美しいものが選別されて、今の保平かぶの姿が形作られてきました。この美しい色合いは、食卓に彩りを添えるだけでなく、先人たちの知恵と努力の結晶でもあるのです。

 
この保平かぶを育てる道のりは決して平坦ではありません。農家の方々は、天気や虫、そして猿などの野生動物との格闘を強いられます。特に種まきのタイミングを見極めるのは毎年大変で、細心の注意を払っているそうです。このような、並々ならぬ農家さんの情熱と努力があるからこそ、私たちはこの素晴らしい伝統野菜を味わうことができるのです。平成30年には長野県漬物品評会で県知事賞を受賞するなど、その品質が高く評価されています 。

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保平かぶ 収穫22

 

「収穫援農隊」で体験する、心温まる交流と豊かな時間

高齢化が進む地域を支える、尊い援農体験

保平かぶの魅力を知るにつれ、「一度食べてみたい」「どんな場所で育つんだろう?」という気持ちが湧いてきたのではないでしょうか?しかし、それ以上に魅力的なのが、「保平かぶ収穫援農隊」という活動です。

高齢化が進む山間地域である奈川では、この大切な伝統野菜の栽培も、後継者の心配を抱えています 。収穫援農隊に参加することは、そんな地域の伝統と文化を守り、支えることに直接繋がる尊い体験となります 。あなたの手が、この地域の未来を紡ぐ力になる。そう考えると、心が温かくなりますね。

 

「天空の畑」で感じる、大自然の恵み

援農隊の作業は、奈川の「天空の畑」と呼ばれる、標高1,200m~1,400mの場所に位置する畑で行われます。想像してみてください。澄み切った空気、360度広がる雄大な山々の景色、そして足元に広がる豊かな土。そんなのどかな風景の中で、保平かぶの収穫作業や、その他の農作業をお手伝いするのです。土の感触を五感で感じ、自然の恵みを肌で感じる時間は、きっとあなたの心を解き放ち、深い癒しを与えてくれるでしょう。

 

農家さんとの触れ合いが織りなす、温かい絆

収穫援農隊の最大の魅力は、農作業を通して、地域の人々との温かい交流が生まれることです。長年保平かぶを栽培してきた農家さんから、栽培技術やこの土地にまつわる話を聞くことができます。農家さんの知恵や経験に触れることは、都会ではなかなか得られない貴重な学びとなるでしょう。

そして、作業の合間には、美喜子さんの手作り甘酢漬けを囲んでお茶をする時間も用意されています。地元で採れた旬の食材を使った手料理を味わいながら、笑顔で語り合うひととき。都会の喧騒を忘れ、心が通じ合うような温かい交流は、かけがえのない思い出となるはずです。

奈川の暮らしに触れる、滞在型プログラム

本会で企画している保平かぶ収穫援農隊は、単なる日帰りのボランティアではありません。宿での食事(奈川の郷土料理である「とうじそば」なども含まれます。年により変更があります)や宿泊が含まれたプログラムとして開催しています。数日間滞在しながら、奈川という地域での暮らしの一端も体験できます。

奈川の豊かな自然と人々との触れ合いは、地域に関わる人々の輪を広げるきっかけとなります。都会では味わえない、ゆったりとした時間の流れの中で、地域に根差した生活を肌で感じ、心が満たされる体験が待っています。

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3_援農_保平かぶ

おわりに

信州の伝統野菜「保平かぶ」の奥深い魅力と、それを支える「収穫援農隊」の温かい活動。この体験は、単に農作業をするだけではありません。美しい自然の中で土に触れ、地域の人々と心を通わせ、伝統文化を守ることに貢献できる、非常に貴重な機会です。

土を触ることが好きで、穏やかで豊かな暮らしを送りたいと願うあなたにとって、魅力的な体験となるでしょう。保平かぶの甘酢漬けを食卓に並べながら、お子さんやお孫さんに、信州の山奥での素晴らしい体験を語って聞かせる姿を想像してみてください。

この旅は、あなたの心を癒し、新たな発見と喜びを与えてくれるはずです。ぜひ、保平かぶ収穫援農隊に参加して、信州の伝統と自然、そして人々の温かさに触れる特別な時間を過ごしてみませんか?きっと、あなたの人生がより豊かになる、忘れられない経験となるでしょう。

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