絹肌の白ナスが誘う、但馬の里山へ。幻の在来種「進美なす」との出会いと心満たされる収穫体験
日々の忙しさの中で、ふと立ち止まり、自然の中に身を置きたくなることはありませんか? 都市の喧騒を離れて、土の香りを胸いっぱいに吸い込みたい、家族とのんびりとした時間を過ごしたい、そんな穏やかで豊かな暮らしを求めるあなたへ、ぜひ知っていただきたい特別な体験があります。
それは、兵庫県但馬地方の里山でひっそりと受け継がれてきた、絹のような白い肌を持つ、幻とも言える在来種ナス、「進美(しんめい)なす」と、その心満たされる収穫体験です。
夏の陽射しをいっぱいに浴びた畑で、瑞々しい緑の葉の間から顔を出す、見慣れない白いナスを見つけたときの驚きと感動。そして、但馬の豊かな自然の中で、自分の手でその柔らかな肌に触れながら収穫するひとときは、心をじんわりと温めてくれます。この記事では、そんな魅力あふれる「進美なす」の秘密と、但馬の里山で体験できる忘れられない収穫のひとときについて、ご紹介します。
幻の在来種「進美なす」との出会いと心満たされる収穫体験
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・驚きの白さと、とろける食感!幻の在来種「進美なす」の秘密 |
驚きの白さと、とろける食感!幻の在来種「進美なす」の秘密
「進美(しんめい)なす」と聞いて、どんなナスか想像できますか? ナスといえば、あのつやつやとした濃い紫色を思い浮かべる方がほとんどではないでしょうか。しかし、この「進美なす」は、まるで雪や絹のように、はっとするほど美しい白い肌をしています。
この「進美なす」は、兵庫県但馬地域、特に豊岡市八代地区の谷間や、日高町赤崎といった限られた地域で、昔から大切に栽培されてきた在来種の白ナスです。その読み方は「しんめいなす」。但馬の土地に根差して、ひっそりと受け継がれてきた、まさに「幻のナス」とも呼べる存在です。
「進美なす 特徴」を知りたいあなたへ。その最大の特徴は、まずその見た目の白さですが、実はそれだけではありません。大きさは、一般的に見かける米ナスよりも大きくなることも。そして、手に取ってみると、その皮が驚くほど薄いことに気づくでしょう。果肉はぽってりと豊かで、ずっしりとした重みを感じます。
そして、「進美なす」最大の魅力は、その驚くほどトロトロで甘く、濃厚な味わいです。特に、焼いて調理した時の、あのびっくりするほどトロトロになる食感は、「これ本当にナスなの!?」と感動してしまうほど。普通のナスは焼くと少し皮が固くなったり、身が締まったりすることがありますが、「進美なす」は焼いても実が固くならず、驚くほど柔らかくとろけます。口に入れると、独特の旨味と上品な甘みがじゅわっと広がり、そのトロッとした果肉は一度味わうとやみつきになること間違いありません。この唯一無二の食感と味わいこそが、「進美なす」が多くの食通を魅了する理由です。なぜこれほどまでにトロトロになるのか、それは在来種ならではの肉質や、但馬の豊かな土壌と清らかな水が育む賜物かもしれませんね。
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50年以上受け継がれる歴史。進美なすに込められた農家さんの想い
「進美なす」は、ただ珍しい白いナスというだけではありません。そこには、但馬の里山で50年、いや60年以上も大切に受け継がれてきた、深い歴史と農家さんの熱い想いが込められています。
豊岡市赤崎の農家さんのお話によると、このナスは同じ日高地区の社倉という場所で昔から栽培されてきた在来種のナスだそうです。吉谷さんの親戚が社倉の谷でこのナスを栽培しており、そこから吉谷さんの村にこのナスが入ってきて、すでに20年以上経っているとのこと。もともとは、農家さんのおばあ様が、様々な地域の種を取り寄せていた中の一つだったのかもしれません。
村では自家用として細々と作られていましたが、「この美味しいナスを多くの人に知ってもらいたい」という吉谷さんの熱意によって、販売を広げる取り組みが始まったそうです。在来種は F1品種のように大量生産には向かず、自家採種を続けながら育てるには、手間ひまが非常にかかります。「進美なす」が今もこうして私たちの食卓に届くのは、但馬の農家さんたちが、この地域の宝である在来種を守り、次世代に繋げていこうという強い信念を持っているからです。
「進美なす 美味しい見分け方」について、農家さんは適切な皮の色合いも教えてくれます。白く、厚すぎないものが良いとされています。畑で農家さんと直接お話を聞きながら、一玉ずつ手に取って見分け方を学ぶのも、収穫体験ならではの貴重な学びとなるでしょう。ナス一筋に情熱を傾ける農家さんの手によって、愛情いっぱいに育てられているからこそ、「進美なす」は特別な美味しさを私たちに届けてくれます。
食卓を彩る変幻自在の美味しさ。進美なすのおすすめ調理法
せっかく手に入れた「進美なす」。あのトロトロ食感と独特の旨味を最大限に引き出すには、どんな食べ方が良いのでしょうか? 「進美なす 食べ方」を知れば、あなたの食卓がもっと豊かになること間違いなしです。
「進美なす」は、その肉質の良さと皮の薄さから、様々な調理法で驚くほどの美味しさを発揮します。焼いたり、揚げたり、蒸したりと、変幻自在に姿を変えて、私たちを魅了してくれます。
特に試していただきたいのが、シンプルに焼く調理法です。分厚く輪切りにして、フライパンやグリルでじっくりと焼いてみてください。焼いているうちに、果肉がとろりと柔らかくなってくるのが分かります。そして、熱々のところにバター醤油をじゅわっとかけ、そのままいただく「トロトロステーキ」。口に入れた瞬間の感動は、きっと忘れられません。あまりの美味しさに、「もう他のナスじゃ物足りないかも…」と感じてしまうかもしれません。
また、揚げ物もおすすめです。天ぷらにすれば、外はサクッと、中はトロトロの絶妙な食感が楽しめます。薄い皮なので、油の馴染みも良く、あっという間に火が通ります。
厚めに輪切りにして油をたっぷり入れ両面焼きにし、出汁醤油を入れて蒸し焼きにするという調理法もあります。こうすることで、さらに果肉が柔らかくなり、口の中に歯ごぼこする皮が残らず、とろけるような食感を楽しめるそうです。和風の出汁醤油でじっくり蒸し焼きにすれば、上品な旨味が加わり、滋味深い一品になるでしょう。
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「進美なす」は、京野菜として有名な賀茂なすの代わりに使ってみたところ、大好評だったという話しもあります。それだけ、その品質と美味しさが認められているということですね。あなたのキッチンで、「進美なす」をどのように調理しようか考える時間も、きっと楽しいひとときになるはずです。自分で収穫した「進美なす」を食卓に並べる。それだけで、いつもの食事が特別なものに変わります。
大地からの贈り物。但馬の恵みを肌で感じる収穫体験へ
「進美なす」の魅力に触れて、実際に見て触れて、収穫してみたい! そう思われたあなたへ、兵庫県豊岡市八代地区では、その願いを叶える特別な収穫体験が用意されています。
本会の収穫体験では、但馬の里山で、地域に根差した伝統野菜を守り生産されている農家さんたちと一緒に、畑に入って様々な野菜を収穫することができます。主役はもちろん「進美なす」ですが、それだけではありません。この地域ならではの、他の但馬伝統野菜にも出会えるのが、この体験の大きな魅力です。
収穫できる野菜には、「進美なす」の他に、但馬伝統野菜の「八代オクラ」と、関西一の産地とされる「たじまピーマン」が含まれています。「八代オクラ」は、一般的に見かけるオクラよりも多角形で太く、それでいてとても柔らかいのが特長です。驚くことに、生で食べるとシャキシャキとした食感で、オクラとは思えないほどの新鮮な美味しさだそうです! そして「たじまピーマン」は、肉厚で歯ごたえがあり、ピーマン特有の苦みが少ないのが特長。ピーマンが苦手な方でも、きっと美味しく食べられるはずです。
収穫体験では、「進美なす」をお一人様1個持ち帰ることができます。八代オクラとたじまピーマンの持ち帰り個数は、年によって変動するとのことですが、実際に自分の目で見て、手で触れて、選んで収穫するという経験は、何物にも代えがたい価値があります。畑で採れたての野菜を手に取ったときの、あの瑞々しさ、土の香り。都会ではなかなか味わえない感覚を、全身で感じられるでしょう。
ただし、農産物のため、天候や生育状況によっては、収穫できない場合や、進美なすがトルコなす(白いナス)に変更となる場合があることは、事前に理解しておくと良いでしょう。それでも、但馬の豊かな自然の中で、農家さんと直接触れ合いながら、畑の恵みをいただく経験は、きっと心に残る思い出となるはずです。
収穫、食、自然、人。但馬の秋を満喫する心豊かな一日
「進美なす」の収穫体験は、単にナスを採るだけで終わるものではありません。それは、但馬の里山で、自然の恵みと、地域の人々の温かさに触れる、心豊かな一日を過ごす旅でもあります。
本会の体験ツアーには、JR新大阪駅発着の日帰りプランがあります。ツアーでは、豊岡市八代地区での収穫体験の他にも、様々な魅力的な行程が組み込まれています。
昼食には、「コウノトリ育むお米」を使った手作りおにぎりが食べられます。清らかな水と豊かな自然の中で育てられたお米で作られたおにぎりは、格別の美味しさです。大地からの恵みを、シンプルながらも滋味深く味わうひとときは、あなたの心を満たしてくれます。
この収穫体験の特別な魅力は、やはり八代地区で伝統野菜を守り生産されている農家さんと一緒に体験できる点です。直接お話を聞きながら、野菜への愛情や栽培のこだわりを知ることで、食への感謝の気持ちがより一層深まるでしょう。そして、収穫したての八代オクラを畑で生で「ガブリ体験」することもおすすめです! 採れたてだからこそできる、驚きの食感と風味をぜひ味わってみてください。
地域の自然や文化に触れる機会も含まれているため、一日を通して但馬の魅力を存分に体感できます。都市部では味わえない、ゆったりとした時間の中で、五感を研ぎ澄ませ、自然と一体になる感覚を味わってください。但馬の温かい人々と触れ合うことも、旅の素敵な思い出となるはずです。
都市部での生活は便利で刺激的ですが、時に私たちは、もっとシンプルで、もっと自然に近い生活を求めることがありますよね。土に触れることの癒し、木々の緑に囲まれて深呼吸することの心地よさ。それは、私たちが本来持っている、自然との繋がりを求める気持ちなのかもしれません。
「進美なす」の収穫体験は、まさにそんなあなたの願いを叶えてくれる場所です。広々とした畑で、柔らかな土の感触を足の裏に感じながら、太陽の光を浴びてすくすくと育つ野菜たちに囲まれる。街の喧騒から離れて、鳥の声を聞きながら、深呼吸をする。それだけで、日頃の疲れがスーッと抜けていくのを感じられるでしょう。土に触れるというシンプルな行為が、こんなにも心を落ち着かせ、満たしてくれるのだということを、改めて実感できるはずです。心と体が大地と繋がるような、穏やかな時間がそこには流れています。
家族との時間を大切にしたいと願うあなたにとって、「進美なす」の収穫体験は、忘れられない素敵な思い出を作る絶好の機会となります。お子さんやお孫さんと一緒に、珍しい白いナスや、普段見慣れない太いオクラを見つけて「これ何?」「大きいね!」なんて会話をしながら、力を合わせて野菜を収穫する。その時の子供たちのキラキラした笑顔や、大人たちの楽しそうな声は、きっといつまでも心に残る宝物になるでしょう。共通の体験を通じて、家族の絆がより一層深まる。それこそが、収穫体験の何よりの価値かもしれません。
自分で収穫した旬の味覚をいただくことほど、贅沢なことはありません。愛情込めて育てられた「進美なす」を、畑から直接持ち帰って、そのまま食卓へ。その新鮮さと美味しさは格別です。自分で選んで、自分の手で収穫したという実感が加わることで、野菜の味はさらに美味しくなります。「このナスはね、但馬の畑で〇〇ちゃんと一緒に取ったんだよ」なんて話をしながら食べれば、ナスの美味しさも一層増すはずです。また、子供と一緒に収穫した野菜を食べることは、食べ物の大切さや、それがどのように育つのかを学ぶ良い機会となり、食育にもつながります。旬の味覚が彩る食卓は、私たちの暮らしをより豊かに、より彩り豊かにしてくれます。
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おわりに
兵庫県但馬地域で大切に受け継がれてきた在来種「進美なす」は、その美しい白さ、焼くととろけるような食感、そして濃厚な甘みと旨味を持つ、まさに「幻のナス」と呼ぶにふさわしい魅力を持っています。50年以上も自家採種を続け、手間ひまかけて育てている農家さんの情熱によって、その美味しさは今も私たちに届けられています。但馬の里山で体験できる「進美なす」の収穫体験は、この貴重なナスを自分の手で収穫できるだけでなく、地域に伝わる他の伝統野菜との出会いや、農家さんとの温かい交流、そして但馬の豊かな自然と文化に触れることができる、心満たされる特別な時間です。日々の忙しさを忘れ、土に触れ、採れたての野菜を味わい、大切な家族との笑顔を分かち合う。そんな穏やかで豊かな暮らしを求めるあなたへ、但馬の「進美なす」収穫体験は、心と体をリフレッシュし、新たな発見と感動を与えてくれるでしょう。ぜひ次の休日に、兵庫県但馬の里山を訪れて、この素晴らしい体験をしてみてはいかがでしょうか。
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