おうちで簡単!牛乳パックとペットボトルで育てる「豆苗(とうみょう)栽培」〜親子で食育体験を楽しもう!〜
「ねぇ、ママ!これ、お家で育てられるかな?」
スーパーの野菜売り場で、お子さんが目を輝かせて豆苗のパックを指差す姿、目に浮かびますよね。都市部のマンション暮らしだと、なかなか家庭菜園は難しいと諦めていませんか?でも、大丈夫!限られたスペースでも、身近な材料を使って手軽にできる「豆苗栽培」があるんです。
今回は、牛乳パックとペットボトルという、普段捨ててしまうものが大変身する、エコで楽しい豆苗栽培の方法をご紹介します。お子さんと一緒に、緑がぐんぐん育つ様子を観察して、収穫の喜びを分かち合いませんか?食への関心も高まり、夏休みの自由研究にもぴったりですよ!
おうちで簡単!牛乳パックとペットボトルで始める「豆苗(とうみょう)栽培」
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・豆苗ってどんな野菜?魅力がいっぱい! |
豆苗ってどんな野菜?魅力がいっぱい!
豆苗は、えんどう豆の若芽のこと。シャキシャキとした食感と、ほんのりとした豆の香りが特徴で、炒め物やスープ、おひたしなど、幅広い料理に活用できる万能野菜です。しかも、栄養価も高く、ビタミンCや食物繊維が豊富に含まれています。価格もお手頃で、家計にも優しいのが嬉しいポイントです。
そして何より、豆苗栽培の最大の魅力は、一度収穫した後も、水を与え続けることで再び成長し、複数回収穫できること!「再生栽培」として、最近は特に注目されています。
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準備するもの
牛乳パックとペットボトル以外にも、いくつか準備するものがあります。
・牛乳パック
・2Lのペットボトル
・ハサミ
・カッター(またはキリ)
・定規
・油性ペン
・不織布(水切りネットなどで代用可能)
・培養土
・豆苗の種
さあ、準備ができたら早速始めていきましょう!お子さんと一緒に、工作感覚で楽しんでくださいね。
牛乳パックとペットボトルで豆苗を栽培する12のステップ
ステップ1:牛乳パックに線を引こう!
まず、牛乳パックの底から11cmと8cmの2箇所に、ぐるっと一周線を引きます。ここが、豆苗を育てる容器の高さになります。定規を使って正確に線を引くことで、後々の作業がスムーズになりますよ。
ステップ2:牛乳パックに切れ込みを入れよう!
次に、引いた8cmの線まで、牛乳パックの四隅にハサミで切れ込みを入れます。この切れ込みが、後の工程で牛乳パックを加工する際のガイドになります。お子さんと一緒に、ハサミを使う練習にもなりますね。
ステップ3:11cmの線でカットしよう!
11cmの線に沿って、牛乳パックを一周切り取ります。ここが豆苗の栽培容器の本体部分になります。丁寧にカットすることで、仕上がりがきれいになりますよ。切り口で手を切らないように注意してくださいね。
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ステップ4:フチを内側に折り込もう!
8cmの線まで残った部分を、内側に折り込みます。こうすることで、牛乳パックのフチが補強され、栽培容器が丈夫になります。この一手間が、長く使うための秘訣です。
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ステップ5:側面と底面に穴を開けよう!
牛乳パックの側面と底面に、それぞれ2cm角の四角い穴を2箇所ずつ開けます。これは、後で水受け皿となるペットボトルと連結させ、底面給水を行うための重要な穴です。カッターを使う際は、必ず保護者の方が付き添い、安全に注意して作業してくださいね。
ステップ6:不織布と培養土をセットしよう!
牛乳パックの上部に、適当な大きさに切った不織布(水切りネットでも代用可)を敷き、その上から培養土を乗せます。不織布は土がこぼれるのを防ぎ、水はけを良くする役割があります。そして、培養土を軽く手で押し込みましょう。縁から1cmくらい下まで土を入れるのが目安です 。
ステップ7:豆苗の種をまこう!
培養土の上に、豆苗の種をまきます。種は密植しても大丈夫ですが、互いに重ならないように注意してください。目安としては、20粒くらいが適量です。お子さんと一緒に、小さな種を丁寧に並べていく作業は、わくわくしますね!
ステップ8:優しく土をかぶせよう!
種をまき終えたら、種の1.5倍ほどの厚さになるように、上から優しく土をかぶせます。種が隠れる程度で大丈夫です。土をかぶせることで、種が乾燥するのを防ぎ、発芽を促します。
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ステップ9:水受け皿を用意しよう!
2Lのペットボトルの底から8cmのところを切り取り、水受け皿を作ります。これが、牛乳パックをセットする水受け皿になります。底面給水という方法で水を供給するため、この水受け皿が非常に重要な役割を果たします。
ステップ10:ペットボトルに水を入れよう!
牛乳パックを水受け皿にセットし、牛乳パックの側面に開けた穴が隠れるくらいまでペットボトルに水を入れます。この底面給水方式は、種が流される心配がなく、種に確実に水が行き渡るため、発芽しやすいというメリットがあります 。
ここでワンポイントアドバイス! 水受け皿の水がなくなってから水を与えるようにしましょう。毎日水を与えすぎると、種が腐ってしまうこともあるので注意が必要です!
ステップ11:発芽の瞬間を観察しよう!
種まき後、約4日ほどでかわいらしい芽が出てきます。毎日少しずつ成長する豆苗の姿は、まさに生命の神秘。お子さんと一緒に、「見て!芽が出たよ!」と感動を分かち合ってくださいね。この時期は特に、成長が目覚ましいので、観察日記をつけるのもおすすめです。
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ステップ12:収穫して美味しくいただこう!
種まきから約2週間ほどで、いよいよ収穫の時が来ます。大きく育った豆苗をハサミでカットして収穫しましょう。自分たちで育てた豆苗の味は格別です。サラダにしたり、炒め物にしたり、色々な料理で楽しんでくださいね。
そして、収穫後も、根元を残しておけば再び成長し、もう一度収穫できるのが豆苗の嬉しいポイント!根元を水に浸しておくだけで、また新たな芽が出てきます。この再生栽培を繰り返すことで、食費の節約にもなりますよ。
まとめ
牛乳パックとペットボトルを使った豆苗栽培、いかがでしたでしょうか?身近な材料で手軽に始められ、お子さんと一緒に食育体験ができるだけでなく、エコにも貢献できる、まさに一石三鳥の素晴らしい活動です。
都市部のマンションにお住まいの皆さんも、ベランダやキッチンのちょっとしたスペースで、気軽に家庭菜園の楽しさを味わうことができます。豆苗がぐんぐん育つ生命力に触れ、収穫の喜びを体験することは、お子さんの食への関心を高め、豊かな心を育むことにもつながるでしょう。ぜひ、この機会に「おうちで豆苗栽培」、始めてみませんか?
https://nou-ken.jp/harvesting-kit/howto_myhatake.pdf
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