冬の宝石「ころ柿」に会いに。宮城県丸森町へ~農家さんと作る、心温まる援農体験~
肌寒さを感じる季節になると、温かい部屋でいただく、とろけるような干し柿の優しい甘さが恋しくなりませんか?日本の冬の風物詩ともいえる干し柿は、古くから受け継がれてきた知恵と工夫が詰まった、宝石のような存在です。都会で暮らす私たちにとって、季節の移ろいを五感で感じる時間は、日々の忙しさを忘れさせてくれる大切なひととき。特に、土に触れると心がほっとする、そんな時は、きっと自然が持つ癒しの力を求めているのでしょう。
「誰かの役に立てる活動に興味があるけれど、何から始めたらいいかしら?」「家族との時間も大切にしたいし、自分自身の心も満たしたい」そんな風に考えているあなたに、ぜひご紹介したい、冬ならではの特別な体験があります。
それは、宮城県丸森町で冬にだけ出会える、とろけるような甘さの伝統の味「ころ柿」と、そのころ柿づくりを支える「援農隊」です。この記事では、ころ柿の魅力と宮城県丸森町で行うころ柿援農隊の魅力をお伝えします。では、冬の丸森町へ、心温まる旅に出かけましょう。
肌寒い季節に恋しくなる、あの優しい甘さへ
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・冬の贈り物、宮城県丸森町のころ柿~歴史と伝統の味~ ・なぜ、ころ柿づくりに「援農隊」が必要なのか?~地域を支えるボランティア~ ・ころ柿援農隊がもたらす、心の豊かさ~誰かのために、そして自分のために~ |
冬の贈り物、宮城県丸森町のころ柿~歴史と伝統の味~
太陽と寒風が紡ぐ、冬の恵み
宮城県の最南端に位置する丸森町は、阿武隈川の清流と豊かな山々に囲まれた、美しい自然が息づく場所です。この町の耕野地域では、古くから柿の栽培が盛んで、特に干し柿の生産は地域に根ざした大切な営みとして、100年以上の歴史を持っています。
ここで作られるころ柿の主原料は、「柿の王様」とも称される「蜂屋柿」です。大粒で形が良く、上品な甘さが特徴の蜂屋柿は、干し柿にすることでその美味しさを最大限に引き出すことができる、まさに干し柿づくりのためにあるような品種と言えます。
丸森町のころ柿は、昔ながらの伝統的な製法で作られています。まず、収穫した蜂屋柿を一つ一つ、丁寧に手作業で皮をむきます。この手作業が、後のころ柿の仕上がりに大きく影響します。皮をむいた柿は、硫黄で燻蒸することでカビの発生を防ぎ、色鮮やかに仕上げます。そして、この製法が丸森町のころ柿の真骨頂。蔵王山から吹き下ろす「蔵王おろし」と呼ばれる寒風や、天日と組み合わせて、約1ヶ月間、じっくりと自然の力で乾燥させていきます。
この製法で作られるころ柿は、外側はうっすらと干し、中はゼリーのようにねっとり、とろけるような食感になるのが特徴です。この上品で豊かな甘味と濃厚な味わいは、まさに太陽と寒風、そして農家さんの丹精が織りなす冬の贈り物。天然の甘さなので、お子様からご年配の方まで安心して召し上がれます。
また、ころ柿は美味しいだけでなく、健康食品としても高い評価を得ています。干すことで栄養が凝縮され、食物繊維が豊富になり、ビタミンA、C、カリウムなども含まれています。食物繊維は便通を整えるのに役立ち、ビタミンは風邪予防や美肌に、カリウムはむくみ解消などに効果が期待できます。「干し柿 健康 効果」について調べてみると、きっとその栄養価の高さに驚かれるはずです。
丸森町の農家さんは、地元産の蜂屋柿を使い、昔ながらの製法にこだわって一つ一つ丁寧にころ柿を仕上げています。「美味しいころ柿を届けたい」という農家さんの情熱が、あの優しい甘さに込められているのです。冬限定のこの味覚は、頑張った自分へのご褒美に、大切な方への贈り物に、そして温かい家族団らんのお供にぴったりです。
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なぜ、ころ柿づくりに「援農隊」が必要なのか?~地域を支えるボランティア~
丸森町の冬の特産品であるころ柿づくりは、多くの人手と手間がかかる、農家さんにとって大変な作業です。収穫から選別、皮むき、燻蒸、そして1ヶ月にも及ぶ乾燥期間中の手入れなど、一つ一つの工程に熟練の技と根気が必要です。
しかし、丸森町耕野地域も、他の多くの農山村地域と同様に、高齢化が進み、担い手不足という深刻な課題を抱えています。長年、地域の特産品としてころ柿づくりを支えてきた農家さんたちも、高齢になり、以前のようにたくさんの柿を一人で処理するのが難しくなってきています。このままでは、せっかく受け継がれてきたころ柿づくりの伝統が途絶えてしまうかもしれない…そんな危機感があります。
そこで本会が取り組んでいるのが、「ころ柿援農隊」です。これは、大忙しの農家さんをお手伝いする、短期の援農ボランティアプログラムです。農作業に興味がある方、農家さんを助けたい方、地域と関わりたい方など、様々な思いを持った都市部の人々が、この援農隊に参加しています。
この援農隊に参加することは、単なるボランティア活動ではありません。それは、丸森町の特産品であるころ柿、そしてそれを守り続ける農家さん、さらには地域そのものを応援し、支えることに繋がる、非常に意義深い活動です。あなたの少しの時間が、地域の伝統を守る大きな力になります。
土と柿に触れる特別な時間~ころ柿援農隊体験の魅力~
「土を触るのが好き」な方にとって、ころ柿援農隊での体験は、まさに心満たされる時間となるでしょう。冬の澄んだ空気の中、柿畑や作業場で農家さんと一緒に汗を流す。それは、都会では決して味わえない、心洗われるような経験です。
援農隊で体験できる作業内容は、その時の生育状況や農家さんの進捗によって様々ですが、提供された内容にあるように、収穫・選別のお手伝いから、ころ柿づくりの最も大変な工程の一つである皮むき、そしてカビを防ぐための燻蒸(くんじょう)、最後に軒先に吊るして自然乾燥させる干し作業まで、ころ柿づくりのほぼ全ての工程に関わる場合もあります。
皮むきは、専用のピーラーや機械を使うこともありますが、多くの場合は手作業で行われます。丸くてつるんとした柿の皮を、丁寧に、無駄なく剥いていく作業は、集中力が必要ですが、剥き終わった後の達成感は格別です。「丸森町 ころ柿 作り方」に興味がある方なら、実際に自分の手で皮をむくことで、ころ柿づくりへの理解がぐっと深まるでしょう。
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燻蒸は、密閉した部屋で柿を硫黄でいぶす作業です。これはカビの発生を防ぎ、ころ柿を美しい飴色に仕上げるために昔から行われてきた伝統的な技術。そして、皮をむき終えた柿を、一つ一つひもで結び、軒先に吊るしていく干し作業。軒下にずらりと並んだオレンジ色の柿が、冬の空の下、寒風に揺れる姿は、なんとも美しく、日本の冬の原風景そのものです。この風景を自分の手で作る喜びは、ここでしか味わえません。
大自然の中で、土や柿といった自然の恵みに触れながら行う作業は、日頃のストレスを忘れさせてくれる、最高のリフレッシュになります。澄んだ冬の空気を吸い込み、体を動かすことの心地よさを感じてください。
温かい交流と学び~農家さんとのふれあい~
ころ柿援農隊のもう一つの大きな魅力は、地元の農家さんと直接交流できることです。一緒に作業をしながら、お米や野菜づくり、地域の暮らしについてなど、様々な話を聞くことができます。プロの農家さんの仕事ぶりを間近で見たり、ころ柿づくりに込める思いを聞いたりすることは、かけがえのない学びとなります。
また、援農隊にはあなたと同じように、農業や地域活動に興味を持った様々な人々が全国から集まります。年齢や職業は違えど、同じ目的を持って集まった仲間との出会いは、新しい世界を広げてくれるきっかけとなるかもしれません。作業の合間に交わす会話や、共に汗を流した後の達成感を分かち合う時間は、心温まる思い出となるでしょう。
「農業体験は初めてだけど大丈夫かな?」と不安に思う方もいるかもしれませんが、ご安心ください。ころ柿援農隊は初心者の方も大歓迎です。農家さんやスタッフの方が丁寧に指導してくれるので、安心して参加できます。参加しやすい条件として、宿泊と食事が提供される企画(参加費に含まれる)もあり、じっくりと地域での暮らしや作業に触れることができます。
本会がこうした援農隊を企画・実施しているのは、都市と農村の交流を促進し、地域の活性化に貢献するという明確な理念があるからです。あなたの参加が、その理念の実現に繋がり、地域に活力を与える一助となるのです。
ころ柿援農隊がもたらす、心の豊かさ~誰かのために、そして自分のために~
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ころ柿援農隊への参加は、単に農作業のお手伝いをするだけではありません。それは、あなたの心に豊かな実りをもたらす、特別な体験です。
地域の伝統を守るために、頑張っている農家さんたちを助けること。誰かの役に立ちたい…そんなあなたの願いを叶える、具体的な行動となります。貢献できたという実感は、きっとあなたの心を温かく満たしてくれるでしょう。
大自然の中で体を動かし、土や柿に触れることは、日々のストレスを解放
大自然の中で体を動かし、土や柿に触れることは、日々のストレスを解放し、心身ともにリフレッシュさせてくれます。新しい知識や技術を身につけることの楽しさ、同じ思いを持つ仲間との出会い。これらの経験は、あなたの内面を豊かにし、新しい趣味や生きがいを見つけるきっかけとなるかもしれません。
買って自宅に持ち帰ったお土産のころ柿を味わうたび、あなたは丸森町の美しい景色や、共に作業した農家さんや仲間たちの顔を思い浮かべるでしょう。それは、都市部のスーパーで買った干し柿では決して得られない、特別な美味しさです。この体験が、あなたの食卓を彩り、家族との会話を豊かにし、あなたが望む「穏やかで豊かな暮らし」に繋がることを、心から願っています。
おわりに
あなたの手で、冬の味覚と地域を守る旅へ
宮城県丸森町で冬にだけ出会えるころ柿は、100年以上の歴史を持つ蜂屋柿を原料に、昔ながらの寒風干しで丁寧に作られる、上品な甘さとねっとりとした食感が魅力の伝統の味です。そして、この大切な味と地域を守るために活動しているの取り組みの一つが、ころ柿援農隊です。農家さんと共に汗を流し、ころ柿づくりの様々な工程を体験することは、土に触れる喜び、食や命への感謝、そして地域貢献という大きなやりがいを与えてくれます。都市で暮らしながらも、自然との繋がりや人との温かい交流を求めている方にとって、丸森町のころ柿援農隊への参加は、まさに心満たされる最高の体験となるでしょう。例年11月中旬頃に企画が行われますので、ぜひ本会のウェブサイトで最新の情報をチェックしてみてください。あなたの手で、冬の味覚と地域を守る、心温まる旅に出かけてみませんか。
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